クリニックブログ
Blog
Blog
博多こおり歯科院長の郡と申します。18年のインプラント臨床経験で多くの症例を経験してきました。
インプラントの埋入角度や方向は重要で、基本は「インプラントに理想的な咬合力がかかる角度」に
埋入するのが鉄則です。上顎であれば対合歯の頬側咬頭を向けます。下顎であれば、対合の頬側咬頭を向けます。
ただ、骨の都合で、このような埋入が難しいケースも出てきます。その時に補綴的都合は妥協して、骨の形態優先で
インプラントを行うほうが良い場合もあります。現在は上顎の骨密度が低いケースで傾斜埋入のほうが初期固定がとれる
ケースをプランニングしております。
傾斜埋入は上顎前歯部、上顎結節、下顎all-on-Four等で行います。埋入は難しいのですが、コンピューターガイドが使用出来る
昨今は正確な埋入ができるようになってきております。
今回のケースにおいては、傾斜埋入も可能だが、アバットメントの弛みや上部構造の清掃性を考慮して普通埋入を選択することと
しました。手術は上顎洞に注意して丁寧に埋入する予定です。骨密度(HU値)が低いので、ボーンコンデンサー、もしくはアダプテーションテクニックを用いると思います。